馬物語 3

ナリタブライアン

言わずと知れた1000年紀最後にして五頭目の三冠馬。
兄は最優秀古馬・最優秀4才牡馬・年度代表馬のビワハヤヒデ。弟にラジオたんぱ賞勝馬ビワタケヒデ。
妹はクラシックディスタンスで安定していたビワビーナス等。
種牡馬としては2世代を残して病死してしまった。
あの九月の日、ショックだったよ
好きというよりは憧れか、同じ時代の英雄みたいな感じだったからなぁ。
過去の三冠馬達に比較すれば5才春の故障以降、全盛時の迫力がなくなってしまったが
それでも強い馬だ。
僕にとってはリアルタイムだったし、出世街道に乗った3才の11月、京都3才Sという1800mのオープンース
それを初めて中央競馬に参加した僕が雨の向こうに見ていたのだ。
皮肉とは言わないけど偶然だよ。
名前の響きからアイネスサウザーが同期では好きだったけどね。
共同通信杯でワンツーになったかな?差はあったけどさ。
三冠目の菊は生で見ていた。故障前の阪神大賞典G2の7馬身ぷっちぎりもね。
そして、あのマッチレース、ちぎった大賞典の翌年だ。
本調子なら負けやしないマヤノトップガン相手に直線叩きあいを制した
日は中京競馬場からターフビジョンで見ていて興奮したよ。
ただ、春天G1は明らかに我愛するサクラ軍団のローレルの方が調子よさそうだった。
それでローレルとブライアンを本線にしたんだけどね。
このレース以後、騎手は下ろされて武豊に変わったけどいいところなかったな。
やっぱり南井現調教師だよ。ファイターと異名を取っていたさ
その後、彼は中京競馬で高松宮記念G1で1200m戦に出ていいところなく4着。
更に故障を起こして引退してしまった。
不本意だっただろうにね。古馬になってからは主役なんだけど傷だらけだよ。
それでもあのシャドーロールに黒鹿毛、鼻面の白い流星は忘れられない。
好きな馬ではないけど、素敵な馬だよ。
残った二世代がどうなっていくのか、楽しみにしたいね。
2000.1.10@大阪 
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