エッセイ7
年取るとっていうと、まだ30にもなっていない青二才がって笑われるだろうな。
でも、30歳が近づいてきた今
感じにくくなっている自分がいる。
小中学生のころは必死でエアチェックしたり(弟にチェッカーズ刷り込み)
いろんな漫画や小説、TVというメディアに影響されてきた。
記憶も鮮明ですぐに覚えてしまうくらい。
新曲だって一度聞いたら大半は覚えてしまっていた。
今はどうだろう。
いい曲だと思えるまでに時間がかかる。
数回どころか聞き込んでようやく共鳴したりしてね。
心の奥底、魂の心の玉は生まれた時と変わっていないはずなのに
ガードしている
いろんなバリケード
そして年月に彩られた汚れ。
逆に磨かれて輝いているところもあるだろうけど、
感じにくい。
恋愛もそうだね。
なかなか好きになれないし、むしろ消極的だな、恋する事にパワー使うのは。
他に生きていくためにしなくちゃいすけない
アーティストが思いを込めて(度合いや中身はともかく)作り上げた作品は
僕らが受け取る時には期待される環境どおりではなくて
むしろまっとうな状況で受け取る事は少ない。
制作現場は高級な器材を要していても
僕たちは町角のラジオだったり
大したことのないコンポだったりするんだ。
音質も音量もぜんぜん違う。
プレスされたCDもDVDもレコードも形を変えている。
それでも伝わるものは有るはずだ。
根本にあるSOUL
伝えるプロトコルもメディアも理想どうりでなくたってね
いつもハートを大切にしていたい。
どこまで伝えられるのかわからないけど
エッセンスは匂いで感じてもらえるだろう。
どんなメディアを通す事になろうともね。