プニのむら

運命の出合いを果たしたヒューロとプニちゃんはてくてく森を歩いていきます。

緑鮮やかな中に色とりどりの花が日ざしを浴びてキラキラ。

「プニちゃん」

「なぁにぷぅ?」

「プニちゃんはお友達いないの?」

「ぷぷぅぅぅ・・・いるぷよ」

肩の上でのんきに唄っていたぼうやがニコニコしている。

「すいっちょんだぷ。ぶふおちゃんだぷ。うるぎゅうもお友達だプね」

「すいっちょんて唄っていた歌の中に出てきたよね」

「そうだぷよ」

「しっているの?」

「しらんぷ」

「なんやそれ」

「多分大切な知り合いなのプ。プニは[プニ村]からやってきたのプ」

二人はちょっとした広場に出た。

木陰に座るとぷにはヒューロの腿の上に座ってあくびをしている。

「そこにはもしかして・・・」

「そうぷよ、いっぱいのプニちゃんがいるのプ」

冷や汗が・・・

ヒューロの目は虚ろ。

「ぷにの父がいて、プニの母がいて、そぉしてプニちゃんがここにいるゥ」

「う・・・」

ちょっとした悪寒。

「どこにあるの?」

凄い世界が目の前に浮かぶ。

「分からんプ」

「へ?」

「あんぷのアホ惚けがうつったのプねぇ、ぷぷぷ」

ちっちゃな生き物はヒューロの冷静さを粧いつつ動揺している姿を見て楽しんでいるようだ。

どんぐり眼がくっくっと笑っている。

いや、プププかな?

「プニも可愛いけど、皆も可愛いプよ」

「・・・」

「ウソだプゥ」

「騙したなぁッ!」

「あんぷは単純だプねぇ」

「まいったなぁ・・・」

「うぷぷぷぅ〜」

 

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