be awake/be gone/be in agony

8年前、年末、僕は金沢の友人の下宿にいた。
たまたまつけたTVから流れてきたのは「星屑のステージ」
その瞬間思い出した、その瞬間こそがチェッカーズラストライヴの時間だったんだ。
それから溯ること約一週間。
僕は20歳のバースデーを迎える直前、声が出なくなりつつチェッカーズFINALツアー大阪4daysの3日参加
していた。
そして20になってはじめての日、12/21生でチェを見た最後のステージが名古屋レインボーホール。
アンコールの2曲目に入ったあたりで泣き崩れたんだ。
10代ほとんどチェッカーズだった。
そして、社会人になり、数年、24になるかの頃、僕はLUNASEAを知り、本物の音を食らった。初めての男
という感じかもしれないな。
チェが解散して(仲違いとしても)、ソロではぱっとしない今、
LUNASEAが21世紀を待たずに解散するのはなんとも言えない。
ライヴに行って裏方を見るのが好きなんだけど、彼らと出会い、器材から音の音色、熱にこだわるようになった。
今はまだ公式に発表されていない。
だが、メディアが先行してしまい、SLAVEもファンも外野も騒ぎ出してしまった。
発展的解消ではないだろう。
今年に入っての言動から、不安はずっと肥大化していた。
かつて、大阪城ホールの夏にチェの解散を予感したようにね。
メンバー間だけのことじゃないだろう。
周りの環境もあったんじゃないかな。
10代を卒業し、8年近く、僕は数々の心の琴線に触れる曲や作品にであってきた。
核となったのはLUNASEA
そして僕らしさ大爆発のMALICE MIZERにDir en grey。
一曲いいなと思っていたRaphaelは先日リーダーの華月が鎮静剤大量服用で死亡。
マリスは昨年6月、Drのkamiが脳溢血で夭逝し、
前年にVoのGackt脱退の憂き目から沈黙。ようやく今夏にライヴに新生マリスとして復活を遂げた。
少なくとも、常に分解の危機をはらんでいたLUNASEAにとって、最後まで同じメンバーで
欠けることなく続けていたことは何よりだし
こうして幕切れるなら、彼ららしく引き際を選んだんだろう。
僕は彼ら5つの化学反応のような作品を愛していた。
出会いは元上司のテープのROSIER、そして河村隆一から。
今はきっとRYUのソロにそこまで惹かれることはないだろうと思う。
悲しいけどね。
フミヤのファンでいて思う。
今の彼の曲も好きだけど、やっぱりチェの7人のグルーヴが好きなんだ。
ただそれらは全て過去。
音源としてのみの存在になっている。
歴史の中に光を残していても過去は過去。過ぎ去っていく。
現在進行形ではいられないのが切ないね。
常に2000年型LUNASEAとか、今をライヴでも示してきた奴等だから。
僕らの中に確実に何かを残していてもね。
失わなくては気づかないものがいくらでもある。
涙があふれるなんて思いもしなかったこともあるさ。
彼らはLUNASEAとしての形をとく。
その日、その場に立合うことはかなり困難だけど、
チェの時のように解散宣言後のFINAL tourなら心構えできてライヴにも行けた。
それが悔いだね。

あんでい
with love
7th Nov.2000